子どもの足への想い

私がこどもの足に興味をもったきっかけは 「 娘の肥厚した(厚くなった)小指の爪 」がきっかけでした。


娘が4歳ぐらいの頃、いつからか、小指の爪を切られることをとても嫌がるようになりました。

私はフットケアサロンtoitoitoiのフットケアスペシャリストとしても、

日々お客様の巻き爪のケアやタコ魚の目のケアをしています。

爪を切ることが仕事の私にとって「痛い!」と言われることはとてもショックでしたし

どうしてこんな小さな子供の爪が肥厚してしまうのか、なぜもっと早く気づけなかったのか、悔しさと恥ずかしさ

を感じ、そしてこどもの足について全く知らない・分からない自分に気づかされました。

そこから、子どもの足について調べたり、本を読んだりする日々が続きました。

けれども、ピンとくるような情報や知識には出会えず、消化できない中、出会えたのが「伊藤笑子先生」でした。

当初はまだ足育講座というものは私のそばでやっている方はいなく、どんなものか想像もつかない・

受講費は8,000円という高めな受講費設定・場所は横須賀からは距離がある世田谷区開催…

けど、不思議でした。そこには、ためらいもなく、とにかくこの講座はなにがなんでも受講したい!

強い気持ちが勝り、引き寄せられるかのように申し込みをしました。

そして、その日がくるまでとてもワクワクしていました。


忘れもしません 2019年12月22日(日)


私は伊藤笑子先生の講座を受講して度肝をぬかれました。

(その時聞いていた私の顔はずっと「えぇ~」だったと思います…)

講座の内容は想像を遥かに超えていましたし、聞くこと見ることすべてが初めてで

軽いショック状態に陥ったのと、また怒りに似た疑問も生まれました。


「なぜこんな大事な情報・知識が世には知られていないのだろう・・・」

「なぜ子供を育てる親、教育現場、また子ども達自身も知っておく情報・知識なのに

 誰も教えてくれなかったのだろう」


もっと正しい情報・知識をもっともっと学びたい!

子どもを育てる人たちには絶対に知ってほしい!知らないなんて絶対にだめなこと!

足トラブルで悩む方々をケアする立場にいるからこそ、トラブルに負けない足に育つように導ける人でありたい!


こんな感情が湧いてきたのを覚えています。

そこから伊藤笑子先生達が立ちあげて下さった小児靴学を学べる「日独小児靴学研究会 」にて

勉強をする決意をしました。


必ず入って勉強する!そう心に決めていましたので、時が熟すまで

出来る限りの情報を集めるために、日独小児靴学研究会の授業の一環である

フィッティング実習に講義の時間に一般の子どものモデルの申し込みがありましたので、すぐさま応募!

わが子二人を連れて、横須賀から両国まで連れていきました!


知っている方もいらっしゃたので、少し緊張がほぐれつつも

大きな会場にたくさんの生徒さんと、ところ狭しと並べられたたくさんの靴たちの景色が圧巻でした。

そんな私をよそに子供たちは生徒さんたちの言うとおりにテキパキを動き色々見たり計測されたり・・・


この日はシューフィッターさんに選んでもらった靴を履いていったので

どんなコメントを下さるのか、今思えば、逆に試しに行っていたのかもしれません。


下の子を面倒見たり構っている間に娘は、フィッティングしてもらった靴を履いていました。

その靴を履くなり、娘は会場内を走りまわり、ダッシュを何度も何度も繰り返し

「めっちゃ早く走れる!」「これ履いて帰りたい!」とまで言い出しました・・・。


いままで何足も靴を買い与えてきたけれど、こんなにことは初めてで

とても嬉しそうにしている娘を見ているのは何よりも嬉しかったですし

インポート靴(輸入靴)に対する概念がとれた瞬間でもありました。


その時の受講生たちにフィッテイングしてもらったときの娘の喜び方は一生忘れないと思いますし

今でも私の支えとなりパワーとなっている出来事です。

左がアシックス、右がsuperfit 

似ているように見えますが、実は全然違うんです。          生徒さんに計測してもらっている娘

それでも、それでも・・・ インポートの靴(輸入靴)に抵抗がすぐにゼロになったわけではありません。

購入し続ける勇気も必要でしたし、主人にも同じ理解を得ることは大変でした。

一般的に簡単に購入できる靴では「本当に」ダメなのか?

履き方やサイズを気を付けるということではダメなのか?と何度も考え悩みました。

がしかし、私の娘は薄くて幅が細い、そして極細の踵です。

シューフィッターを頼ったり、某デパートで購入しましたが、

あの会場で履いた娘の感情をゆさぶった靴以上のものには出会えることはありませんでした。


しかしそれはなぜなのか?

日本とヨーロッパの差はなんなのか?


伊藤笑子先生達が立ちあげて下さった小児靴学を学べる「日独小児靴学研究会 」にて学びを深めていく中で

それはあきらかになりました。


また子どもの足のデリケートさ・繊細さを知り、よりよい足に作り上げていくためには期間限定であることを知りました。

そしてその為には、機能性のある靴が必要であることを知りました。

(もちろん靴だけでは全て叶いません。運動や習慣なども切り離せません。)


この事実を知らない方が多く、たくさんの子ども達の「足からの健康」が奪われてしまっているかも知れない・・・

子ども達の可能性が邪魔されているかも知れない・・・そんな危機感すら覚えました。


子どもの足と靴のことを勉強しているとサロンのお客様に伝えると

ご自身のお子様の足指について相談にのってほしいと言われ、その時の私にできること最大限に努力したつもりでしたが、具体的な解決方法をアドバイスできず、結果、何も解決してあげられず宙ぶらりんにしてしまったこともあります。

たくさんのお時間を頂いたのにと…自分の不甲斐なさを痛感しました。


でもこれが今となっては、大きな転機になったと思っています。


よく見る光景かもしれませんが、ここには子ども達の足の健康をむしばむサイレントキラーがたくさん潜んでいます。


子どもの足の世界を知ってしまったからには

ちゃんと責任もって、正しい情報と知識を伝えられる人になりたい!

そしてこの正しい情報を知識を学び、理解し、実践しようと思ってくださった人の力になれなければ

意味がない!2度と同じ悔しい想いはしたくない!そう決意してこのsuperfit と取り扱いを始めました!


体の土台となる足に、これから育っていく足に、一生支える足のために

高品質で高機能な靴 superfit を是非一度、手に取ってみて頂きたいです!


売れるために作られたデザイン・コストを抑えられた靴を脱ぎ、

こどもの成長の発達・発育、皮膚感覚のことを考えられた靴に履き替えた子供たちの笑顔


靴によって生まれたたくさんの笑顔を私は見てきました。


たくさんの方々に届けられるようにこれからも精進して参ります!


靴で歩き方が変わる。

歩き方が変われば、心が変わる。

心が変われば、行動が変わる。


可能性あふれる子供たちが様々な困難があっても、

大きな夢に向かって力強く歩ける足でありますように。


                                     2022年8月吉日  

                                             田中清夏